HKS

第2戦:丸和オートランド那須

2位(2024/4/21 )



Rd.2 : DIRT-TRIAL in NASU

フル参戦2年目、開幕戦で勝利をつかみ幸先の良いスタートを切ったHKS MotorSport。
第2戦の舞台は昨年横転大クラッシュを喫してしまった「丸和オートランド那須」。
ターマックとダートが混在し、ハイスピードセクションとテクニカルセクションがミックスされた難しいレイアウトが特徴のコースだ。

当日の路面は入念に整備されたフラットダート。
練習走行までに表面の砂利層が掃けきってはいなかったが、
決勝日は硬質ダートになると踏んでHKSエボと相性の良い硬質ダート用タイヤ「ADVAN A036」をチョイスした。
田口選手はトップから約0.8秒差の1’28.340で3番手となった。

練習走行で路面は踏み固められ、決勝は完全な硬質ダートとなった。
しかし前日から変更となったコースには浮き砂利が乗り、難しいコンディションだ。
タイヤは「ADVAN A036」のまま、バンプ対策としてサスペンションセッティングを変更。
Dクラスの1本目は5位までが1秒差以内の大接戦の様相となり、田口選手はトップから約0.4秒差で2番手につけた。

First HEAT TIME:1’36.049 (2nd)

2本目は完全に砂利が掃けて岩が頭を出し、凹凸の激しい路面状況によってタイヤバーストやクラッシュが頻発。
大波乱の展開のなか、全クラスで激しいタイムアップ合戦が繰り広げられた。
HKSはさらにセッティングを小変更し、出来ることはすべてやり切った状態で田口選手にすべてを託す。

運命の2本目、中間タイムでは全体ベストをマークしたものの後半のターマックとダートが混在するセクションで
ライバルにあと一歩及ばず約0.2秒差の2位となった。

Second HEAT TIME:1’34.131 (2nd)

優勝にはほんの僅かな差で届かなかったものの、昨年の苦い記憶を振り払う好結果で終えることが出来た。
8月に再びここで全日本戦が開催されるので、次は必ずポディウムの頂点に立つことを誓った。
次戦は昨年参戦が叶わなかった北海道「オートスポーツランドスナガワ」。
見えてきた課題をひとつひとつクリアし、万全の状態で挑みたい。


Rd.1 : TRAIAL de COSMOS

2023年から「全日本ダートトライアル選手権」に本格参戦を開始し、デビューイヤーでタイトルを獲得したHKS MotorSport。
2024年も引き続き田口勝彦選手をドライバーに迎え、連覇を目指して入念な準備を行ってきた。
「HKSランサーエボリューション」は外装こそ大きく変わっていないが、パイピングの変更など細かな変更を行い出力アップを実現した。

開幕戦の舞台「京都コスモスパーク」は昨年劇的なデビューウィンを飾った思い出深いサーキットだ。
残念ながら京都コスモスパークは一旦今年限りでラストとなることが決まっており、
有終の美を飾ろうとエントラント全員が特別な想いを胸に挑んだ。

前日から現地は雨が続き、公開練習日はヘビーウェット路面での開催となった。
石が敷き詰まった硬質ダート路面の上にぬかるみが乗り、水たまりも多く厳しいコンディションのため、
軟質ダート用タイヤである「ADVAN A031」を選択したが、
特性をうまく生かせず強いアンダーステアに苦しみ公開練習は4番手に沈んだ。

決勝日は雨が降ったり止んだりを繰り返す難しい天気となった。
午前中のうちは雨が強く降ることはなく、他クラスの走行によって水やぬかるみがはけていき
路面は固め方向へと徐々に変化していった。

直前まで「ADVAN A031」を使う可能性も残していたが、
チームはタイムを重視し使い慣れた一般ダート用タイヤ「ADVAN A053」を履き勝負に出た。
前日の対策としてデフ制御変更を行ったことで1本目では強いアンダーステアは収まったものの、
バックストレートでシフトアップがうまくいかないトラブルがあり1秒差の4番手となった。

First HEAT TIME:1’25.658 (4th)

2本目に向けて、シフトのトラブルシューティングに加えリアサスペンションの減衰変更など細かなセッティング変更を行った。
午後も相変わらず降ったり止んだりの難しい天候だったが、
他クラスの2本目がタイムアップ傾向にあることを確認しコンディションが改善傾向にあると判断。タイヤも1本目と同じく「A053」を選択した。

Dクラスのライバルもタイムを2秒近く上げてくる強烈なタイムアップ合戦となったが、
田口選手の正確無比なドライビングとコンディションに合ったマシンセッティングがうまくマッチした結果、
3秒以上もタイムアップし大逆転優勝を飾った。

Second HEAT TIME:1’22.593 (1st)

デビューウィンを果たした地でもぎ取ったドラマティックな逆転勝利。
開幕戦はシリーズ連覇に向けた最高のスタートダッシュとなった。
引き続き様々なコンディションに対応できるよう入念に準備を行い、
「つくるまサーキット那須」で開催される第2戦に挑んでいきたい。