D1 GRAND PRIX SERIES

レポート

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  • 2014 GRAN TURISMO D1 GRAND PRIX Rd.2 SUZUKA DRIFT
  • 5月24日(土) 予選/5月26日(日) 決勝
  • 鈴鹿サーキット・レーシングコース
画像 HKSチームの2014年D1GPシリーズがスタートした。今季はチームとドライバーのスケジュールの都合によって出場できないラウンドがあり、第2戦から第5戦のみの参戦となる。したがって鈴鹿サーキットで行われたこの第2戦がHKSチームにとっての開幕戦となったのだ。D1GP開催コースのなかでももっとも加速区間が長いこのコースをHKSチームはどう戦ったか?

HKS Racing Performer 86 RS-2 spec

セッティング見直しでハンドリング向上

 HKSチームは昨年同様トヨタ86をベースに製作した車両HKS Racing Performer 86 RS-2でD1GPを戦う。マシンの基本構成に大幅な変更はない。

 基本的な内容を紹介しよう。エンジンはHKSのオリジナルパーツを組み込み、ストロークを増やしたことにより2.1Lに排気量アップしたFA20エンジン。そこにGT-R用のGT1000フルタービンキットのターボをひとつと、GT7040スーパーチャージャーを組み合わせたツインチャージャー仕様だ。走行時にはブースト圧1.3〜1.5kg/cm2をかけ500〜520ps(最大650ps/ブースト圧1.7kg/cm2)となる。トランスミッションは試作の6速シーケンシャル。ボディ各部の軽量化も行っている。

 いっぽう足まわりは昨年から大きくセッティングを変更した。ラリー車のような考えかたで、車高をやや上げ、エビスサーキットのようなジャンプ気味に飛び出して、着地してトラクションをかけていくような場面にも向いた仕様を試したところドライバーの感触もよく、昨シーズンよりもさらに安心して振りまわせるクルマになった。

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今年も昨年投入した2号機をメインに参戦する。今回はマイナートラブルもほとんど起こらず、D1マシンとして熟成されてきたことを感じさせた。
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「乗りやすい。すごくいい感じになってる」という谷口選手。ハンドリングに関しては、思ったとおりにクルマを動かすことができるようになっている。

予選

大パワーの前に力およばず敗退

 新たなサスペンションのセッティングはここ鈴鹿サーキットでも好感触だった。フルパワーの設定を試してみた練習走行時にはほぼ谷口選手のねらいどおりの走りができていた。鋭く振り出すと、1コーナーの奥に向かっては不安なく飛ばすことができ、2コーナーに向かっての再加速もしっかりトラクションをかけて立ち上がれるようになっていた。

 しかし鈴鹿サーキットはD1GP開催コースのなかでも、もっとも負荷がかかるサーキットだ。今季もエンジントラブルを抱えるクルマが続出したが、HKSの86も不安な兆候が出てしまった。そのため、予選時の本番走行は設定ブースト圧を下げて走らざるをえないという判断になった。

 大排気量6気筒勢が増えた今年のD1のなかでHKSの86は苦しい戦いを強いられることになった。1本目は飛び込みこそ悪くなかったものの、2コーナーでアウトに流されてしまい大きく減点。90点に届かない。2本目もあまり角度がつかない状態でやはりクリップをとることができず94.85点。ボーダーラインとなった96点台後半には届かず、予選敗退となってしまった。

 このラウンドでハンドリング面はかなりの完成度を見せたHKS Racing Performer 86 RS-2。ミニサーキットであるエビス南コースあたりでは本領を発揮したいところだが、その前のオートポリスが正念場となる。エンジンの限界を見きわめ、その範囲内で可能な最大限の力を発揮していきたい。

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練習走行の際は、キレのある振り出しや狙ったとおりのライントレースなどができていただけに、本領発揮できなかった本番走行は残念だった。
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予選終了後には、ゲストでD1GPを訪れたアッキーナこと南明奈さんを乗せての同乗走行でも活躍。谷口選手のドライビングを体験してもらうことができた。

足まわりはすごくいい感じになっていた

鈴鹿はバーンっと思いきって振って入り、5速でいちどアクセルを踏んでアウトに寄せたら、少し待ってから4速にシフトダウンして横に流れるのを止める。そのままパワーで旋回していきたいところでしたが、本番では横Gを常に残しておかないとドリフトが持続できない状態になってしまったので、行ってはいけない方向に行くしかなかった。前に行きたいのにパワーで空転させられないので、それができない状態でした。
車高を上げたことでハンドリングはかなりよくなっていたから、練習走行のときは自信を持って走れました。コースインする1発目から振っていけるくらい不安感 はなくなっていて、フッ飛んでいくときのリヤのグリップが抜けるところもないし、トラクションに関してもアクセルを踏んでいけるし、フルパワーをかければ乗ってても楽しい状態になっていただけに残念です。

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