フロント
リア
■特長
- ゴルフ用カーボンシャフトのリーディングカンパニーである GRAPHITE DESIGN社製カーボンシャフトを使用したボディ補強ブレースです。
- 純正バー(フロント:スチール製)を置き換え、更に左右を繋ぐバー(フロント・リア)を追加します。
- 他のHKSカーボン製品と織目の向きを揃え、エンジンルーム内に統一感のある美しさを実現しています。
- 純正から交換することで嫌な突っ張り感が無くなるとともに、カーボンシャフトが不快な振動を吸収して雑味の無いしっとりとした上質な乗り味になります。
■構成図
単に強度を増すだけでなく、「しなり」を表現するための必然性
ゴルフシャフトのリーディングカンパニーとの共同開発による高強度と「しなり」の両立
- 一般的にはブレース装着により剛性は上がるが、乗り心地の悪化が懸念される事から、HKSは走行性能の向上と乗り心地の両立を図るための解決策として、高い強度と程よい「しなり」を併せ持ちゴルフクラブにも採用される高品質カーボン製シャフトを採用しました。
- カーボンブレースシリーズは長年HKSが培ってきたチューニングのノウハウと、有名プロゴルファーも愛用するゴルフシャフトの名門、GRAPHITE DESIGN社協力のもとで実現しました。
- 他素材では成し得ないカーボン特有のしなり特性を自在にコントロールしているのは、ゴルフシャフトでの経験豊富なGRAPHITE DESIGN社のノウハウに他ならず、従来のブレースバーとは一線を画す性能を発揮します。
- しなりによる効果は質感の向上のみならず、サーキット走行においても挙動の安定に貢献しており、ドライビングの楽しさをより一層向上させます。
【CFRPパイプ積層イメージ】
【GRAPHITE DESIGN INC.について】
GRAPHITE DESIGN社は、1989年に設立の老舗ゴルフシャフトメーカー。国内では主にゴルフシャフトのOEMをメインで展開。
2003年~2017年までは国内男子ツアーのドライバーシャフト使用率1位、多くのトッププロが愛用中。
特にカーボン繊維を使用したシャフトについては日本が誇る高品質素材を使い、高い品質と信頼性から業界でのリーディングカンパニーとしての地位を築いている。
■カーボン独自のしなりを求めて(捩じれと曲げ)
【捩じれについて】
- 純正ブレースバーに対して、捩じれ強度を150%以上とすることでボディの捩じれを抑え、サスペンションを正確に動かすことが可能になる。
- このため微細な動きもダンパーが瞬時に反応し、正確なハンドリングを実現する。
- また角度と共にトルクが二次曲線的に立ち上がるためコーナリングの際、必要なときに必要な分の荷重を発生させて走行を安定させることができる。
【曲げについて】
- 曲げ方向の特性に関しては、カーボン特有のしなりを利用して、純正ブレースバーに比べ、曲げに対する荷重を70%以下に抑えてしならせることで、不快な振動や突発的な入力をいなし“質感”の向上に大きく貢献している。
仕様決定のためサーキットテスト
仕様を決定するため富士スピードウェイにてサーキットテストを実施しました。ノーマルの素性を理解し、ZN8・ZD8両方で様々な仕様をテストした上でベストと思われる仕様を見つけ出しました。
- ノーマル
ノーマルのスチール製バーはボディに張りがあり、芯のある印象。振動も出易く質感が低い。走行性能においては、張りのある分ヨーの立ち上がりは良いが滑らかさに欠ける。接地感も乏しく走行フィーリングもガサツに感じられる。
⇒芯の硬さを抑え質感をあげたい。
- フロント試作(純正置き換え)
フロントの張り感が消え、振動が減少することで質感が向上した。車全体でよじれを吸収している感じでタイヤの接地感も向上し、穏やかな挙動となった。ステアフィールはノーマルより穏やかになり好き嫌いが出る。
フロント試作(純正置き換え+タワーバー)
ステアフィールはノーマル同等のしっかりしたものに戻り、振動は若干増えるものの純正よりは大幅に少なく快適性を確保したまま走行性能が向上した。車両全体の質感は向上したが、フロントの剛性感に対し若干リアが負け気味となる。
- ノーマル+試作(タワーバー)
ノーマル時よりも強い突っ張り感が発生。振動・ロードノイズが明らかに大きくなり、快適性は失われる。
ハンドリングはしっかりするが、張りが強すぎ限界域ではちょっとした挙動の変化でグリップが失われる。乗り心地は最も悪い。
一般的な純正に追加するタワーバーの状態
- フロント試作(純正置き換え+タワーバー)+リア試作
前後のバランスが取れリアの接地感が向上し、リニアに感じられる。
剛性感が向上したことで限界域での操作性が格段に向上し乗り易くなった。また、ステアやギャップの入力も穏やかになり、しっとりとした上質な乗り味となった。
■走行性能評価
- 下記チャートの右側がハンドリングや走行性能、左側は乗り心地の項目を表しています。
- 応答性や安定性の向上がみられ、操舵感も純正の乾いた振動特性からしっとりとしたカーボンブレースらしい特性になります。
- 金属素材よりも高い振動減衰を発揮するカーボンシャフトが路面からのゴツゴツやブルブルといった不快な振動を低減し、快適性も向上します。
- 一般的な金属素材での補強に対し、カーボンシャフトの持つしなり特性を生かし、走り心地と乗り心地を高次元で両立させました。
- ハンドリング面においてはダイレクト感が増しますが、限界域での挙動は穏やかになり乗りやすくなります。
- サーキット走行では4輪のタイヤ面圧を掴みやすくなります。