HKSレーシングサクションリローデッドは、純正のエアクリーナーボックスやサクションパイプなどを取り外して装着するムキ出しタイプのエアクリーナーキット。マフラーもそうですがレスポンスやパワーアップには欠かせないチューニングメニューです。
このレーシングサクションリローデッドは、エアクリーナーの肝となるクリーナー部にはムキ出しタイプの代名詞としても知られているスーパーパワーフローリローデッドを採用。特殊高粘土接着剤を浸透させた2層湿式フィルターにより吸気抵抗を低減しつつ、しっかりとダストを捕まえます。また吸入空気の流れをスムーズにするため、フィルター内部にはファンネル形状を採用。徹底して吸入空気抵抗を低減させる形状となっているわけです。
そしてこのレーシングサクションリローデッドは、FA20エンジンに合わせて専用設計したアルミ製のサクションパイプが最大のポイント!! 86 & BRZの純正サクションパイプは、エアクリーナーボックスの設置場所が遠いため長く、ジャバラ部分も曲がっているため吸入空気抵抗が大きくなってしまいます。これではエアクリーナー部の抵抗を減らしても、ジャバラ部分で渦を巻いてしまい抵抗になってしまいます。というわけで、レーシングサクションリローデッドのアルミ製パイプは、できる限り短く、段付きをなくし吸入空気がスムーズに流れる設計になっています。スロットル開閉時のレスポンスアップには効果的なチューニングです。それに、ルックス的にもカッコよくなることもポイントですね。
迫力の吸気音もエアクリーナー交換の醍醐味ですが、86 & BRZには吸気音を楽しむために、純正でサウンドクリエーターという吸気音を車内に導入する装置が付いています。レーシングサクションリローデッド装着時には、このサウンドクリエーターを取り外しますが、レーシングサクションリローデッドを装着することで「作られた音」ではなく、「本物の吸気音」を楽しめるようになります。エンジンを高回転まで回したときのクォーンという独特の吸気音は、ムキ出しタイプのエアクリーナーならではのサウンドです。
また86 & BRZ用では、ラジエター通過後の熱風を遮断する導風板も装備し吸入空気温度の安定化を図っています。ムキ出しタイプはエンジンルーム内の熱気を吸いやすいと思われがちですが、この導風板により走行中はフレッシュエアを効率よく取り込みます。
まずね、乗る前の吸気音に驚いたよ。ボンネットを開けてエンジンを吹かしたときの吸気音がすごいのよ。大迫力のサウンドに圧倒されたね。これぞエアクリーナー交換っ感じ。
で、早速走ってみると、中回転域ではノーマルとの違いはわかりにくいけど、高回転域に入るとパワーが出ている感じがするね。とくに7000rpmを超えていくあたりが、交換前よりもエンジンの吹け上がりが良くなって走りも力強くなっている。
吸気音は、クルマに乗ってヘルメットをかぶるとあまり大きく感じないんだけど、高回転まで回すと「クォーン!」ってイイ音が聞こえてくる。こういう高回転サウンドを聞くとやる気にさせてくれるよね。マフラーもそうだけど走るうえでサウンドは重要な要素ってこと。
でも、おそらくだけど、レーシングサクションリローデッドだけでは、ここまでの違いは出なかったんじゃないかな。先にマフラーを換えていたことで、たくさんの空気を吸って効率よく排気を抜くっていう相乗効果が生まれたんだと思う。だから吸気系チューニングとマフラーチューニングは、一緒にやるのがオススメ。エンジンルームもチューニングしましたって雰囲気が出るしね。