D1 GRAND PRIX SERIES

レポート

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  • 2014 GRAN TURISMO D1 GRAND PRIX Rd.4/5 EBISU DRIFT
  • 8月23日(金)〜25日(日)
  • エビスサーキット南コース
画像 第4戦と第5戦は、真夏のエビスサーキットで2日間連続で行われるデュアルファイナルズ。HKSチームは、他のイベントとのスケジュールが重なり、最終戦のお台場には出られないため、この大会が今シーズン最後となる。ここまでノーポイントできたHKSの86だが活躍する姿を見せることができるか!?

HKS Racing Performer 86 RS-2 spec

タービン交換し、加速特性が向上

 前戦でエンジンを直列6気筒の2JZに交換したHKSの86だが、やや高回転よりのパワー特性だったため、今回は少し小さめのTO4Zタービンに交換して大会に臨んだ。谷口選手も「下からすごくトルクが出るから乗りやすい。審査区間に入る前の加速区間でもすごく良い感じで、スイスイ加速するからいいですね」という感想だ。実際練習走行が始まってみると、DOSS(機械審査システム)のデータでも最高速は高い数値が計測された。

 クルマにはなにも問題なく、乗りやすい状態になっていたが、1本目はまだクルマとコースに慣れていないこともあり、ややマージンをとった小さめのラインの走行となった。しかし2本目にはさらに攻めた走りを試し、DOSSでも98点台という高得点を記録するなど手ごたえは上々。特にセッティング変更などは行わないまま単走予選の本番に臨むことになった。

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前戦ではT51R Kaiタービンを使っていたが、パワーバンドに入ってから、すぐに吹けきってしまうということで、今回は変更し、TO4Zタービンを装着してきた。
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練習走行ではトラブルもなく、セッティング変更もする必要がない状態だったため、限られた時間のなかだったが、谷口選手が徐々にクルマの性能を引き出していくことができた。

単走予選・単走決勝

ラウンド4は単走決勝で4位に入賞

 単走予選はドライ路面で競技が始まったものの、2番目のグループの途中で雷雨があり競技が一時中断された。雨があがってから再開されたが、谷口選手の走行時には濡れている箇所と乾いてきた箇所が混在する難しい路面コンディションとなった。

 それでも谷口選手は、先に走った選手の様子を観察し、最終コーナーを飛び出た先に現れるグリップの高い路面でドリフトがもどる選手が多かったことから、回転を上げぎみでクラッチ蹴りを行うと、アクセル開度を高く保ちつつ、安定した姿勢でドリフトを維持。9位で無事予選通過を果たした。なお、本来金曜日に予定されていた単走決勝は、単走予選の中断によるスケジュール遅延にともなって翌日に繰り越された。

 翌日は朝のチェック走行の最中にまた雨が降りはじめ、単走決勝の競技本番もウエット路面で行われた。前日の単走予選からウエット路面で走っていた谷口選手は、このコンディションに慣れていたため、86のポテンシャルを引き出すことができた。

 雨の中、まずまずのスピードで最終コーナーを出てきた谷口選手は、1コーナーに飛び込むと大きめの角度をつけてきっちりラインをトレース。審査員からも+1の加点をもらって97.94というハイスコアをマークし、全体のなかでも4位で単走決勝を終えた。これで追走予選は免除となり、追走トーナメントは2回戦からの出走となる。

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単走予選は滑るところとグリップするところが混在する難しい路面コンディションだったが、谷口選手の経験とテクニックで見事に走りをまとめた。
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単走決勝は完全なウエット路面だったが、谷口選手は高いアベレージスピードと見事なマシンコントロールで高得点を獲得した。

単走決勝・追走決勝

ダイナミックな走りで5位入賞

 ハーフウエットの状態で走りにくかった追走予選を回避することができた谷口選手は、完全にドライ路面となったベスト16から出走。ランキング7位の末永(直)選手と対戦する。1本目は先行となった谷口選手がセオリー通りのキレイな走行を見せる。末永(直)選手に距離を詰められ、8:9でアドバンテージを取られた。2本目は谷口選手が後追い。2コーナーでやや大きめのラインとなった末永(直)選手に対して詰めて行った谷口選手が8:7でアドバンテージを取り返す。これで判定は五分。その結果、先行時のポイントで1上まわっていた谷口選手の勝ちとなった。

 ベスト8の対戦相手はEJ25エンジンを積む86を駆る日比野選手。谷口選手先行の1本目は最終コーナーの飛び出しから日比野選手に近い距離で合わせられ、アドバンテージをとられてしまう。2本目は、最終コーナーを大きくショートカットし、ジャンプして出てくる日比野選手特有のトリッキーな走りについていけず、アドバンテージをとられて敗退。単走決勝の順位がよかったこともあり5位で第4戦を終えた。

 第4戦のあとには、第5戦の単走予選が行われた。しかし1本目、谷口選手はリズムをとれなかったのか失敗してしまう。2本目は路面コンディションの変化か、1コーナーの奥までドリフトを伸ばせず、敗退となってしまった。

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ベスト16。先行時、谷口選手は相手にインを差されるリスクはわかっていても、角度をつけてダイナミックなラインをとり、高い得点を獲得した。それがベスト16勝利の決め手となった。
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日比野選手は、最終コーナーで大きくジャンプするリスクの高い走りを得意としている。ベスト8ではそこで距離をあけられてしまい、アドバンテージを取り返すことができなかった。

かなり戦闘力は高かった

第4戦はやっと念願のポイント獲得ができて嬉しいです。前戦のオートポリスでは振り返しのときの挙動がナーバスだったけど、今回はその様な事もなく、非常に乗りやすいクルマになっていました。だけど、第5戦の予選はうまく走れなかった。クルマの問題じゃないと思う。クルマは非常にいい状態になってきていたので、もっと練習する時間が必要でしたね。このエンジンになってからもオートポリスの前にちょっと走ったのと、オートポリスの時に走っただけだったので。最後は残念な結果でしたが、またチャンスがあれば、しっかり準備して臨みたいと思います。

D1マシンで開発したパーツを楽しんでください

第4戦ではやりたいことができたし、それなりの結果を出すことが出来たと思います。このプロジェクトの大きな目的のひとつは、D1を通じて86の各種チューニングパーツを開発することでもあったのですが、エンジンや足まわりなど、ひと通り開発は終えることができました。またファンのかたがたからの反響も大きく、たいへん感謝しています。86はスタビリティも高く、サーキット走行では速く走らせることが出来るクルマだと思います。ぜひHKS製のパーツを使ってスポーツ走行を楽しんでいただきたいと思います。

そして、HKSはWTAC(WORLD TIME ATTACK CHALLENGE)にHKS R35 GT1000+で出場する為、第6戦お台場ラウンドには出場できません。
HKSの2014年D1 GRAND PRIX参戦を応援して支えて頂いた皆様に心から感謝し、心から御礼申し上げます。