■ピストン
基本径：Φ88/ピストン重量：314g

• 燃焼の広がり速度を早める冠面形状を採用し、ノッキングを抑えて高圧縮比化を実現しました。
• 高温強度の高いA2618材を採用することで薄肉化が可能となり、軽量化を実現しました。
• 削り出しで制作することで駄肉を無くし、軽量化を実現しました。
• ブリッジ構造を採用することで構造的に剛性をアップし、軽量化を実現しました。
• 3本のオイルジェットの冷却用オイルを適正な場所へ誘導し、有効に冷却が可能です。
• トップリング溝より上部をニッケルメッキ処理し、耐ノック性と耐摩耗性を向上させました。
• 2層式コーティングを採用し、耐焼き付き性の向上とフリクションの低減を実現しました。
• ピストンピンを短くすることで、ボス部の軽量化を実現しました。
• トップリングはチタンコートで耐久性を向上させました。
• ヒートスポットになりやすいエッジを機械加工で確実に除去しました。

Triple Tumble Crown Structure

• ノッキングの発生を抑えるため、燃焼室全体のタンブル流分布の最適化を行いました。
• ピストンの中央突起によって吸気ポートから入った空気は2カ所に分かれてタンブル流を形成し、燃料と空気の混合をより促進します。
• ピストン上昇時に中央吸気側に第3のタンブル流が発生し、ノッキングが発生し易い吸気側外周付近に着火した火炎が急速に広がり、ノッキングの発生を抑制します。

■コンロッド

• ニッケルクロム鋼の削り出しⅠ断面コンロッドを採用しました。
• 純正品に対し25％の強度アップを実現しました。
• Φ24ピストンピンに対応しました。
• 疲労強度の向上のため、表面をWPC処理をしました。

■クランク

• メインベアリングの負担を軽減するクロム鋼の削り出しフルカウンタークランクシャフト。
• 効率の良いカウンターウエイトの配置とピン部の軽量化で慣性重量を低減しました。
• バランスシャフトを取り外してレスポンスを向上させました。
• バランス率50％で3気筒特有の振動を抑制しました。