HKSマガジン
究極のストリートダンパー・ハイパーマックス マックスIV GT

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ストリート用ダンパー(車高調)は「乗り心地が良い」というイメージとともに、「安モノ」「性能が低い」というマイナス要素を持たれるユーザーも少なくありません。たしかに、チューニングパーツとして考えた場合、レーシングモデルは高性能・高機能・高価格で、それに比べてストリートモデルは低性能・低機能・低価格という構図になっているのも事実です。
そこでHKSでは、“MAXIVコンセプト”をテーマに、究極のストリートダンパーを開発。本来、ストリートダンパーはあらゆる路面を想定して乗り心地と走行安定性の両立、さらには耐久性も備えた高いスペックが求められるもの。それを追求して完成したのが、MAXIV GTです。

HIPERMAX 15年目のこたえ、それは究極のストリートダンパー

HIPERMAX MAX IV GT
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MAXIV GTの特徴

スポーツ性能とコンフォート性能の両立を追求

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伸・縮それぞれで最適な減衰力に
シャフト内を移動するフローティングポペットにより、伸び工程と縮み工程でのオイル流量を変える新しい減衰力発生機構のVPS(可変ポートシステム)を採用。伸・縮それぞれで最適な減衰力特性を作り出す。
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圧力特性の改善で安定した減衰力を発生
新設計ピストンのM4P(MAX4 Piston)により、伸縮の動きを繰り返す際の圧力特性を改善。伸びと縮みの両工程で安定した減衰力を生み出すことが可能。
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大径シャフトで全速度域の乗り心地アップ
従来のシャフトよりも径が太いMシャフトを採用。これにVPSやM4Pを組み合わせることで、油圧特性を最適化。ダンパーが動き始めから、しっかりと減衰を発生させるだけでなく、高速域を抑えて突き上げ感を軽減。
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ラバーマウントで音や微振動を抑制
アッパーマウントには、静粛性と乗り心地を向上させるラバー(ゴム)アッパーを採用(一部の車種はピロアッパーのみの設定)。快適性と耐久性を高めています。
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高耐食性のPNEコート
シリンダー・ブラケット部の表面はPNEコートを施す。電気めっきに比べて5倍以上の耐食性を誇る特殊被膜が錆による固着を防ぎ、なめらかな車高調整を可能にします。
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アルミブラケットでバネ下重量を軽減
ロア取り付け部にはアルミブラケットを採用(一部車種除く)。従来のスチール製ブラケットに対して40〜50%の重量減となり、バネ下重量の軽減に大きく貢献します。
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快適性を確保したローダウンを実現
ローダウンスタイルには必須の全長調整式を採用。車高とストロークの配分を自在にアジャストすることができ、乗り心地を損なわないローダウンが楽しめます。
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好みの味つけができる減衰力30段調整
減衰力は前後ともに30段の調整式。VPSなど新機構の採用によってハード側、ソフト側ともよりリニアな感度を実現しました。使用用途、ステージに応じた微調整が可能です。
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ストラット式は高剛性の倒立式に
ストラット式の車種には、圧倒的な剛性感によって走行安定性を高める倒立式を採用。正立式も含め、ともにダストブーツを標準装備し、飛び石などからの傷つきを防止します。
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安心の2年4万キロ保証付き
ハイパーマックスIIIでも好評だった2年4万kmの長期保証付き。進化した第4世代の部品を使うことで、ハイパーマックスIIIからさらに耐久性は向上しています。

MAXIVコンセプト

車種ごとに最適な部品を使い快適性を優先した車種別専用設計

 HKSのストリートダンパーは、これまでもストリートとスポーツの両立をテーマに開発してきました。MAXIVもそこは同様ですが、高いスポーツ性はそのままに、ストリート性能でよりコンフォート(快適性能)を突き詰めて開発を進めてきました。

 まずコンフォート性を追求するために、MAXIVでは使う部品や内部構造をイチから見直しています。さらに、従来はそのモデルによって使える部品が限られていましたが、MAXIVでは車種に最適な部品を使用。

 たとえば、これまでは車種に関係なく同じ部品を使い、そのなかのできる範囲で味つけを変えていました。それに対し、MAXIVではテストを繰り返した結果、車種によってはあえて新開発のM4Pを使わず、より適したピストンを採用している場合もあります。このように“しばり”をなくしたことで究極を目指して開発できるようになり、それによって本当にベストなものを提供できるようになったと思います。

 この車種別専用設計とも言える取り組みが“MAXIVコンセプト”です。

 今後のシリーズ展開としては、まずMAXIV GTに始まり、サーキットでの走行性能も高めたMAXIV RS、そしてMAXIV GTから全長調整機構を省いたMAXIV SSをリリースします。もちろん、すべてに“MAXIVコンセプト”を投入。ストリートダンパーでの乗り心地に不満を感じていたユーザーさんに、HKSのこだわりを是非試していただきたいですね。

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MAXIVでは、多くの車種でヘルパースプリングを採用しているのも特徴のひとつ。スプリングの遊び防止ではなく、ある程度のバネレートを持たせることで、タイヤの接地感と乗り心地の向上に貢献している。