※写真はプロトタイプです。
ダンパーの動き始めが穏やか。今回は箱根のワインディングを走ったんだけど、減速帯をボコボコと乗り越えてもイヤな突き上げ感はないし、ギャップで跳ねてもスッとおさまる。もちろん、ノーマルより車高を低くしているし、バネレートや減衰力は高くなっているから多少の硬さはあるけど、体感としては硬いというより「しっかりした」という感じかな。これなら街乗りも高速道路のつなぎ目も、なんの苦もなく走れると思うよ。
このMAXIV GTは、サスペンションのポテンシャルを上げようという意図がくみとれて、乗り心地も以前より意識しているのがハッキリとわかる。これまでのハイパーマックスシリーズから、確実に進化しているよね。
乗り心地がイイというと「柔らかい足」をイメージしがちだけど、ワインディングを走ってロール量が気になることはないね。しっかりとクルマを支えてくれるし、柔らかいだけの足はコーナリング中のアクセルやブレーキをちょっと操作しただけで姿勢変化を起こしやすいけど、そこも落ち着いてる。足は硬くても柔らかくてもダメ。そういう点で、MAXIV GTはバランスが取れている。
だから、ちょっとぐらい攻めた走りをしてもOK。というか、このままサーキットも走れるでしょ。さすがにSタイヤ履いたり、タイムを狙うという場合は、バネレートも減衰力ももう少しだけ上げたほうがいいけどね。でも、そこまでハードでなければこれでじゅうぶん。ちょっと悔しいけど(笑)、この86用MAXIV GTは乗り心地もスポーツ性も文句のつけどころがないね。