もう若くはないので、普段乗りのクルマはおとなしく乗ろうと思っても・・・・やっぱり車高は落として大径ホイールは履きたい。でも、快適性は損ないたくないよね。だから車高を下げてもタイヤとフェンダーが干渉しない、それでいてスッと足が動いて路面のうねりやギャップを吸収してくれる足がベスト。それと、たまにはワインディングも気持ち良く走りたいから、ハンドルを切ったときの挙動変化が大きすぎないのがイイ。ちょっとわがままかな? でも、同じように思っているひとは多いはず。
※写真はプロトタイプです。
まずは街乗りで試してみたんですが、予想以上にいいですよ、このMAXIV GT!!
このGS350のF SPORTには、ノーマルダンパーの減衰力をノーマルモードとスポーツモードに切り替えられるAVSが付いているんですけど、乗った印象としては、ノーマルモードは乗り心地がイイけどロールも大きくて動きが重ったるい、スポーツモードだと初期の動きがコトコトと硬く感じました。
ところが、MAXIV GTはすごくしなやかな乗り味。ダンパーを換えたことでノーマルのモード切り替えはできないけど、各モードの悪さを解消できて、イイところだけが残ったという感じ。4輪を操舵するシステム、LDHとの相性もいいみたい。これまでHKSのダンパーは、正直サーキットだと速いけどちょっと硬い、というイメージでした。でも、今日乗ったことで良い意味で裏切ってくれましたね。
個人的にいちばん気になっていたローダウン時のフェンダーとタイヤの干渉は、まったくないですね。足がしなやかに動いて乗り心地がイイいから、ちょっと心配していたんですけど、大きめなギャップを乗り越えても、そこそこのスピード域からブレーキングしてもまったく問題なし。
ワインディング走行ではロールが抑えられたぶん、スーッと曲がってくれてストレスを感じない。それに重さを感じない走りができるのも魅力。GSみたいな重いクルマでは、ハンドルを切り返したときに「よっこらしょ」という動きをするんだけど、それもないですね。クルマの姿勢も崩れないし、乗っていてとにかく楽しい。こういった攻めた走りが気持ちイイのは、さすがHKS。それでこの乗り心地なら、自信を持ってオススメできますよ。