
HKS Racing Performer 
	GR 86 
サーキットチャレンジ
	
	先代の86からエンジン、ボディなど様々な部分がブラッシュアップされ登場したGR86。
	その素性の高さは先行で発売している新型BRZの走りからも想像が付くが、
	よりピュアスポーツ的性格に仕立てられたGR86をベースに本格的なタイムアタックをおこなったらどのような結果が導き出せるのか。 
	HKSではGR86の各部を徐々にアップグレードしながら筑波サーキットコース2000でのタイムアタックを実施。
	ステップを踏みながらタイムを刻んでいく予定です。 
このチャレンジの中で得られた技術などはストリート向けのカスタムパーツにもフィードバックしていく予定ですので、今後の展開にどうぞご期待ください。
11th challenge
10th challenge
2月の「Attack Tsukuba 2024」にて「56秒135」とわずかながらベストを更新した「HKS Racing Performer GR86」。
	アタックシーズンの最終盤となる3月、高速コーナーでのさらなるハンドリング向上のためフロントアンダーパネルを大型のものに交換し、
	フロントのダウンフォース向上を狙った。
	同時にスプリングレートも高め、高ダウンフォースに対応できるよう細かなセッティングも変更した。
ところが交換後のシェイクダウンでは想定以上に増加したダウンフォースによってステーが変形し、パネルが下がってしまうトラブルが発生した。
	その日は走行を取りやめ、ステーの増設や構造改良、ワイヤーの追加など徹底的な強度向上策を実施した。
また、タイヤハウスの拡大によりストロークを確保できるようになったことからタイヤサイズを295/30-18⇒295/35-18に変更し、
	3/20の「K-1スポーツ走行会」にエントリーを行った。
	この日は天気が安定せず、昼頃に雨が降ったが1本目の14時にはドライコンディションでスタートが出来た。
	まずはチェック走行、中古タイヤながら「56秒3」とまずまずのタイムを記録しタイム更新に期待がかかる。
2本目に向けて新品タイヤと燃調の微調整を行い、あとは空模様に望みを託すのみ…。
	スタート20分前に通り雨があったが、想いが通じたかすぐに止み予定通り2本目のアタックを行った。
	そしてアタック1周目、ラップタイムは「55秒978」と遂に55秒台の大台達成となった。
またひとつ大きな壁をクリアした「Racing Performer GR86」。
	タイムアップを達成し続けるそのノウハウを製品にもフィードバックし、
	厳しいタイムアタックの世界で鍛えられたチューニングパーツを皆様にお届けしてまいりますので、これからもHKSにご期待ください。
SPEC― 10th challenge ―
| TOYOTA GR 86 | |
|---|---|
| エンジン | 本体ノーマル | 
| ミッション | HKSシーケンシャル | 
| 過給機 | GTIII-RS ボルトオンターボ | 
| エンジン制御 | F-CON iS+EVC7 | 
| エキゾースト | SPL | 
| サスペンション | HIPERMAX R SPL | 
| LSD | 社外品 | 
| タイヤ | ADVAN A050 295/35-18 (F&R) | 
| ホイール | ADVAN RACING GT BEYOND | 
| シート | BRIDE | 
| ブレーキ | ENDLESS | 
| エアロ | HKS BODY KIT TYPE-R | 
| その他 | 軽量化 | 

「HKS Racing Performer GR86」にとっては3回目のアタックシーズンとなる2023-2024シーズン。
	この間筑波だけでなく富士スピードウェイなどでのタイムアタックを行っていたが、
	主戦場である筑波サーキットではなかなかタイムを更新できないことが続いた。
迎えた今季3度目の筑波アタックの舞台は「Attack Tsukuba 2024」。
	国内外から選りすぐりのチューニングカーが集う一大タイムアタックイベントであり、HKSにとっては1年前56秒台へと突入した舞台でもある。
GR86は前回の走行でフロントのアンダーステア傾向が確認されたため、
	フロントの大型カナードやタイヤハウス前の気流を整えるディフレクターの装着など空力を中心に改良を行った。
快晴に恵まれた当日、1本目はアンダーステア対策が足りずベストには届かなかった。
	谷口選手のコメントからさらなる対策を施し、2本目に備えていく。
2本目になると気温は上昇していったが、同時に路面温度も上がりタイヤのグリップにとっては有利な環境となっていった。
	熟練のアタッカーである谷口選手はこのチャンスを逃さず、渾身の1発で「56秒135」と見事ベスト更新を果たすことが出来た。
あと少しで55秒台も見えるだけに悔しさもにじむ結果となった今回。コンマ1秒の壁がまた一段高くなったのを感じ、タイムアタックの厳しさを再認識させられた。
高い壁を超えるために挑戦を続け、そしてそのノウハウを製品開発に生かしていく。そんなHKSの挑戦に今後もご期待ください。

 
                 
                 
                 
                 
                
 
      


















