HKSマガジン
究極のストリートダンパー・ハイパーマックス マックスIV GT

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高級にしてスポーツ性能も備えたグランドツーリングセダン、レクサスGS。2012年にフルモデルチェンジが成され、その雰囲気はさらにブラッシュアップされました。そんな新型GS350を、D1GPドライバーである廣田友和選手がストリートでインプレッション。
廣田選手はD1GP初年度からJZX100のマークIIで参戦を開始して以来、ヴェロッサ、初代GS350と乗り継いできた生粋のセダン乗り。普段は新型GS350に乗るオーナーでもある廣田選手の要望に、MAXIV GTは応えられるか!!

廣田流 ストリートダンパーに必要な条件

欲しいのはローダウンしても快適な足そしてワインディングでも気持よく!!

もう若くはないので、普段乗りのクルマはおとなしく乗ろうと思っても・・・・やっぱり車高は落として大径ホイールは履きたい。でも、快適性は損ないたくないよね。だから車高を下げてもタイヤとフェンダーが干渉しない、それでいてスッと足が動いて路面のうねりやギャップを吸収してくれる足がベスト。それと、たまにはワインディングも気持ち良く走りたいから、ハンドルを切ったときの挙動変化が大きすぎないのがイイ。ちょっとわがままかな? でも、同じように思っているひとは多いはず。

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LEXUS GS350

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SPEC

  • ホイール:ノーマル
  • タイヤ :GOOD YEAR(F 235/40R19・R 265/35R19)
  • 推奨車高:F -44mm・R -40mm(ノーマル比)

装着イメージ

Front:ダブルウィッシュボーン
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Rear:マルチリンク
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※写真はプロトタイプです。

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インプレッション

見事に裏切ってくれた「堅くない」乗り味

 まずは街乗りで試してみたんですが、予想以上にいいですよ、このMAXIV GT!!

 このGS350のF SPORTには、ノーマルダンパーの減衰力をノーマルモードとスポーツモードに切り替えられるAVSが付いているんですけど、乗った印象としては、ノーマルモードは乗り心地がイイけどロールも大きくて動きが重ったるい、スポーツモードだと初期の動きがコトコトと硬く感じました。

 ところが、MAXIV GTはすごくしなやかな乗り味。ダンパーを換えたことでノーマルのモード切り替えはできないけど、各モードの悪さを解消できて、イイところだけが残ったという感じ。4輪を操舵するシステム、LDHとの相性もいいみたい。これまでHKSのダンパーは、正直サーキットだと速いけどちょっと硬い、というイメージでした。でも、今日乗ったことで良い意味で裏切ってくれましたね。

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AVS装着車は、センターコンソールのダイヤルをまわしてノーマルモードとスポーツモードを切り替えますが、MAXIV GTならその操作をせず、ふたつのモードのイイとこ取りができます。
クルマの重さを感じさせない 絶妙な味つけ

 個人的にいちばん気になっていたローダウン時のフェンダーとタイヤの干渉は、まったくないですね。足がしなやかに動いて乗り心地がイイいから、ちょっと心配していたんですけど、大きめなギャップを乗り越えても、そこそこのスピード域からブレーキングしてもまったく問題なし。

 ワインディング走行ではロールが抑えられたぶん、スーッと曲がってくれてストレスを感じない。それに重さを感じない走りができるのも魅力。GSみたいな重いクルマでは、ハンドルを切り返したときに「よっこらしょ」という動きをするんだけど、それもないですね。クルマの姿勢も崩れないし、乗っていてとにかく楽しい。こういった攻めた走りが気持ちイイのは、さすがHKS。それでこの乗り心地なら、自信を持ってオススメできますよ。

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右、左と続くコーナーや、高速道路のレーンチェンジなど、ハンドルを切り返したときのふらつきがないので、クルマが軽くなった感じ。なによりも乗っていて楽しいですね。

廣田流 ストリートのオススメ減衰力セッティング

減衰力を調整すればモード切り替え気分が楽しめる

減衰力は、ちょうど真ん中の前後15段がベスト。ここから5段硬くすると、AVSのスポーツモードくらいの硬さかな。ただ、硬くしすぎるとステアリングの反応が良くなりすぎて、逆に乗りづらいかも。減衰力を調整して、ノーマルのモード切り替え気分を味わってください。
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