
ホーム > 製品情報 > サスペンション / SUSPENSION > ハイパーマックス S
MAX IV GTの誕生から9年、培ってきた技術力を集結し、新たなシリーズへと進化します。減衰力特性、耐久性、美観。すべてを進化させたHIPERMAX S はHKSサスペンション史上最高の“走り心地”を提供します。
※一部車両には採用していない部品があります。
- 単筒式を採用
- ハイパーマックスシリーズ伝統の単筒式を採用。構造上、ガス室とオイル室を分離でき、大径ピストンの採用が可能なため上質かつ安定した減衰力特性が得られます。
- ストラットタイプには倒立式を採用
- 応力に対してしっかりとした剛性感を実現。走行時の様々な性能に有利に働き、優れたハンドリングや乗り心地が得られます。
- Dual PVS:デュアルプリロードバルブシステム
- S-style L、S-style C、MAX IV GT 20SPECにて採用し定評のあるプリロードバルブシステム(PVS)をデュアル化。伸び側の特性をスムーズにしつつ無駄な動きは抑えることで、路面に吸いつくような上質かつフラットな乗り心地がさらに洗練されたものとなりました。
- WRニードル:ワイドレンジ減衰力調整機構
- ジェットニードルの形状を変更することでオイルの流れをスムーズにしつつ、最大流量の増加を図り減衰力30段調整のダイヤルによる変化量を拡大。従来モデルよりもソフト方向へセッティング幅が広がり、街乗り時のさらなる乗り味改善に効果を発揮します。
- アドバンスバンプラバー
- バンプラバーをフルバンプ時の衝撃緩衝装置としてだけではなく、サスペンションチューニングの要素としてセッティングにも活用。優れた柔軟性と耐久性を兼ね備えたバンプラバーを新規開発し、より自然で滑らかな走りを実現しました。
- PNEコート
- 全長調整式のネックとなっている錆による固着を防止。また表面が滑らかになるため車高調性に要する力も少なくなります。
- 強化ゴムアッパーマウント
- 純正アッパーマウントより適度に引き締める目的で強化ゴムを採用。細かいボディ振動を吸収し、しなやかな走りを実現します。
- 美観へのこだわり
- アルミアッパープレート採用機種にはレーザーマーキングによるロゴの刻印と端部の面取り加工を実施。手に触れたときの感触と見た目の質感向上を図りました。
- 3年6万キロ保証・オーバーホール可能
- 従来のモデルより内部構造を大幅に見直し3年6万キロ保証を実現。社内試験機による評価だけでなく3年6万キロ以上の走行評価をおこない、耐久性を確認しています。
■商品解説動画
■インプレッション動画
■サスペンション工場編
HIPERMAX S 商品概要
HIPERMAX S 車種別レーダーチャート
Dual PVS

前モデルMAX IV GT 20Specで採用、乗り味を革新的に変えたプリロードバルブシステムをさらに進化させ、デュアルプリロードバルブを採用しました。
- PVS無しと比較すると伸び側がスムーズに伸びる(追従しやすい)特性のため、タイヤ接地性が向上します。
- バンプ時は素早く立ち上がる減衰力によりエネルギー吸収が早まるため突き上げを緩和する傾向があります。
- リバウンド時は初期減衰力が効いてふわつきを抑制します。
Dual PVS 減衰力特性グラフ

WRニードル:ワイドレンジニードル(減衰力調整機構)

減衰力調整ニードルの形状を見直し、オイル流量を変化させリリーフ通路を拡大しました。
減衰力30段調整のダイヤル変化量を拡大。特性はソフト方向へ拡大することで、よりソフト方向へのセッティング幅を拡大。
街乗り移動時など、ソフト方向の乗り味改善のチューニング幅を広げました。

ADVANCED BUMP RUBBER(バンプラバーの進化)

HKSはMAX IV GT Spec-A開発時にバンプラバーの使い方を研究しました。
より積極的なバンプラバーの活用方法を模索しセッティングに活用できる技術を構築。ダンパーチューニングの要素として使える知見を得ることができました。
Spec-Aのバンプラバーは柔らかめで⾧く、早めにバンプタッチを狙う形状で徐々に荷重を立ち上げる特性を採用。繋がりの良い滑らかな過渡特性とし、急激な動きの変化を抑えています。今回のHIPERMAX S開発にあたりADVANCED BUMP RUBBERを開発。
柔らかさを更に追及、寸法も短いタイプを設計するなどバリエーションを増やして車種カバー拡大とチューニング幅拡大を狙い、より自然で滑らかな動きの実現に貢献しています。
ADVANCED BUMP RUBBER特性

美観への拘り
面取りアッパーマウント採用
アルミ製のアッパーマウントにはマシニングによる面取り加工を施すことで製品の美しさを進化させました。
加工工程をひと手間増やして手に持った感触と見た目の質感向上を図りました。
レーザーマーキング採用
パッド印刷では表現できないレーザーマーキングによる繊細な文字によりロゴの高級感を表現しました。
3年6万キロ高耐久仕様への拘り

3年6万キロ保証を実現
内部構造をHIPERMAXⅣGTシリーズから大幅に見直した結果、従来の2年4万キロから3年6万キロを保証する高耐久スペックを手に入れることができました。
HKS社内開発設備の充実で耐久試験機を導入したことにより定量的な開発評価が可能になり台上と実車上の評価の相関性が採れるようになったことが進化の理由です。台上での耐久試験をクリアし、実走行で3年6万キロ以上の走行試験もクリアして耐久性能向上のエビデンスを社内で得ることができるようになりました。
品質管理が確実にできることが、ここが内製一貫の一番の利点であると自負しています。
3年6万キロ高耐久仕様の基本構造はHIPERMAX G開発時に完成、シリンダー径違いの仕様をS-STYLEで投入、実績を積んでスポーツモデルのダンパーシリーズで社内初の3年6万キロ保証が与えられたモデルとなりました。