HKSマガジン
86・BRZ Tuning Live!!

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TOYOTA 86とSUBARU BRZのHKS流ステップアップチューニングを紹介する企画が「86・BRZ Tuning Live!!」。STEP 4となる今回は吸気系チューニング。前回のSTEP 3ではマフラーチューニングにより排気効率のアップを図りましたが今回のSTEP 4は吸気側。エアクリーナーの抵抗を軽減し、吸入効率をグッとアップさせちゃいます。
HKSでは86 & BRZ用に手軽な純正交換タイプ「スーパーハイブリッドフィルター」やサクションパイプの通気抵抗を低減する「プレミアムサクションキット」も用意していますが、ここではムキ出しタイプで吸気効率が最も高い「レーシングサクションリローデッド」を装着します。

テスト車両:TOYOTA 86 フルノーマルの状態からステップアップチューニング開始!!

これまでのチューニングメニュー
STEP 1:VAC(スピードリミッター解除)
STEP 2:HIPERMAX MAX IV GT(サスペンションチューニング)
STEP 3:Hi-Power SPEC-L(マフラーチューニング)
 
 
 
 
 

サクションパイプは最短距離の車種別設計吸入効率の向上&レスポンスアップを実現

サクションパイプは最短距離 吸入効率の向上&レスポンスアップを実現

サウンドクリエーター不要“本物”の吸気音を楽しむ

 HKSレーシングサクションリローデッドは、純正のエアクリーナーボックスやサクションパイプなどを取り外して装着するムキ出しタイプのエアクリーナーキット。マフラーもそうですがレスポンスやパワーアップには欠かせないチューニングメニューです。

 このレーシングサクションリローデッドは、エアクリーナーの肝となるクリーナー部にはムキ出しタイプの代名詞としても知られているスーパーパワーフローリローデッドを採用。特殊高粘土接着剤を浸透させた2層湿式フィルターにより吸気抵抗を低減しつつ、しっかりとダストを捕まえます。また吸入空気の流れをスムーズにするため、フィルター内部にはファンネル形状を採用。徹底して吸入空気抵抗を低減させる形状となっているわけです。

 そしてこのレーシングサクションリローデッドは、FA20エンジンに合わせて専用設計したアルミ製のサクションパイプが最大のポイント!! 86 & BRZの純正サクションパイプは、エアクリーナーボックスの設置場所が遠いため長く、ジャバラ部分も曲がっているため吸入空気抵抗が大きくなってしまいます。これではエアクリーナー部の抵抗を減らしても、ジャバラ部分で渦を巻いてしまい抵抗になってしまいます。というわけで、レーシングサクションリローデッドのアルミ製パイプは、できる限り短く、段付きをなくし吸入空気がスムーズに流れる設計になっています。スロットル開閉時のレスポンスアップには効果的なチューニングです。それに、ルックス的にもカッコよくなることもポイントですね。

 迫力の吸気音もエアクリーナー交換の醍醐味ですが、86 & BRZには吸気音を楽しむために、純正でサウンドクリエーターという吸気音を車内に導入する装置が付いています。レーシングサクションリローデッド装着時には、このサウンドクリエーターを取り外しますが、レーシングサクションリローデッドを装着することで「作られた音」ではなく、「本物の吸気音」を楽しめるようになります。エンジンを高回転まで回したときのクォーンという独特の吸気音は、ムキ出しタイプのエアクリーナーならではのサウンドです。

 また86 & BRZ用では、ラジエター通過後の熱風を遮断する導風板も装備し吸入空気温度の安定化を図っています。ムキ出しタイプはエンジンルーム内の熱気を吸いやすいと思われがちですが、この導風板により走行中はフレッシュエアを効率よく取り込みます。

ノーマルのエンジンルーム。エンジンから伸びたジャバラのサクションパイプは直角に曲がりエアクリーナーボックスに接続。いかにも吸入空気抵抗が大きそうです。
純正のエアクリーナーボックス、サクションパイプ、サウンドクリエーターなどを取り外しレーシングサクションリローデッドを装着。純正の部品が外せれば装着は容易です。
サクションパイプがストレートになったことで、エアクリーナーはエンジン正面に。アルミ製のサクションパイプは全長が短くなったことで吸入空気抵抗を極限まで軽減しています。
86 & BRZ用は熱風を遮断する導風板(エアクリーナー下)を装備。走行中は前方より流れてくるフレッシュエアを効率よく吸入します。

エンジンルームをレーシーに演出

ノーマル
レーシングサクションリローデッド装着

インプレッション

インプレッション by 谷口信輝 高回転域のパンチ力がアップ!!

「コーン!」という吸気音がドライバーをやる気にさせる

 まずね、乗る前の吸気音に驚いたよ。ボンネットを開けてエンジンを吹かしたときの吸気音がすごいのよ。大迫力のサウンドに圧倒されたね。これぞエアクリーナー交換っ感じ。

 で、早速走ってみると、中回転域ではノーマルとの違いはわかりにくいけど、高回転域に入るとパワーが出ている感じがするね。とくに7000rpmを超えていくあたりが、交換前よりもエンジンの吹け上がりが良くなって走りも力強くなっている。

 吸気音は、クルマに乗ってヘルメットをかぶるとあまり大きく感じないんだけど、高回転まで回すと「クォーン!」ってイイ音が聞こえてくる。こういう高回転サウンドを聞くとやる気にさせてくれるよね。マフラーもそうだけど走るうえでサウンドは重要な要素ってこと。

 でも、おそらくだけど、レーシングサクションリローデッドだけでは、ここまでの違いは出なかったんじゃないかな。先にマフラーを換えていたことで、たくさんの空気を吸って効率よく排気を抜くっていう相乗効果が生まれたんだと思う。だから吸気系チューニングとマフラーチューニングは、一緒にやるのがオススメ。エンジンルームもチューニングしましたって雰囲気が出るしね。

高回転域でのエンジン回転の上がり方が早くなった。マフラーを交換していたことで、すごい効果が出たんじゃないかな。マフラー&吸気系チューニングは、86が楽しいクルマだってことを、よりわからせてくれるよ!
雨が強くなっちゃったから最高速は計測できなかったけど、同じ条件なら上がっていると思う。アクセルを踏んでいて、交換前よりも確実にパワー感があるからね。高回転域での差は大きいよ。

今回装着したパーツ

RACING SUCTION Reloaded

RACING SUCTION Reloaded(86 & BRZ用)
価格:6万3800円(税込み)